Asia Interactive Research 中間報告vol.02「民俗芸能と3.11以後」

Asia Interactive Researchとは、
日本をはじめアジアのアーティストが相互に関わる事を目指し、
去年から始動した民俗芸能および伝統芸能のリサーチです。

国や時代の枠組みを疑い、枠組みをズラして
観察する場としての「アジア」において、様々な現代のアーティストと交流し、
それぞれの手法や視点から見た相互リサーチを誘発します。

今回は、予定していた中間報告に加え、
未曾有の災害である3.11以降に生きる私達が、
「今何が起きているか」を深く感じ、反応する試みにも挑みます。


1日目 映像天国~どっぷり浸かっていただきます~
日時|2011年5月21日(土)11:00〜19:00(出入自由)
出演|大澤寅雄、手塚夏子、阿部武司(東北文化財映像研究所)

2日目 実験地獄~生きたいから反応する~
日時|2011年5月22日(日)14:00〜18:00(開場13:30/出入自由)
出演|手塚夏子、神村恵、捩子ぴじん、高嶋晋一

会場|小金井アートスポット シャトー2F
(JR中央線 武蔵小金井駅より徒歩5分)
東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井2階

料金 |1日参加1,000円/2日参加1,500円
(どちらもワンドリンク付き)


1日目は、発案者である手塚夏子と共に国内民俗芸能リサーチを撮影、観察し続けた大澤寅雄が、これでもかと言わんばかりに、その記録映像を浴びせますので、どっぷり浸かっていただきます。
※ アジアのジャンクフードを販売します。ロビーで食べられます。

2日目は、悪魔のような実験を繰り返す実験ユニットが、「起源の古い民俗芸能の世界」と「3.11以降の世界」との間を行き来し、反応する自身を対象化します。
※ 過去の実験は↓「匿名的断片」2008年6月14日〜15日
http://tokumeitekidanpen.web.fc2.com/

濃厚な映像と実験の2日間をお見逃し無く。


5/21 (土) 映像天国
11:00~12:00 芸能の形態①|舞楽、延年、風流
12:30~13:30 芸能の形態②|祭り囃子と二人立ち獅子舞
14:00~15:00 ケモノたちへの共感と慰霊|一人立ち三匹獅子舞
15:30~16:30 賤しきもの、怪しきもの|風俗としての芸能、韓国のクッ
17:00~19:00 3.11と民俗芸能|東北に受け継がれてきた民俗芸能
(時間帯と内容には変更の可能性があります)

5/22 (日) 実験地獄
14:00~16:00 第1部/ 16:00~18:00 第2部

予約・問合せ
http://natsukote-info.blogspot.or.jp

※ Asia Interactive Researchでは、小金井アートスポット シャトー2Fにて来月から月に一回、民俗芸能についての研究会を行います。最終水曜日の13:00~15:30を予定しています。

助成:公益財団法人セゾン文化財団

手塚夏子|ダンサー/振付家
96年より、マイムからダンスへ移行しつつ、既成のテクニックではないスタイルの試行錯誤をテーマに活動を続ける。01年より自身の体を観察する『私的解剖実験シリーズ』始動。02年、私的な実験の小さな成果が「私的解剖実験-2」に結晶。同作品はトヨタコレオグラフィーアワードファイナリストとして同年7月に上演。人のダンスの手法について思考し体で試行する「道場破り」など自主企画も多数。

神村恵|ダンサー/振付家
幼少よりバレエを学ぶ。04年よりソロ作品を発表し始め、以来、国内外の様々な場所で公演を行っている。06年より神村恵カンパニーとしても活動を開始。10年7月、トヨタコレオグラフィーアワード2010にファイナリストとして出場。10年11月、シアターグリーンにてカンパニー新作公演「飛び地」を行う。08年より、実験ユニットのメンバーとしても活動。

高嶋晋一|美術家
78年東京生まれ、パフォーマンスやヴィデオによるインスタレーションなどを制作・発表している。主な個展に「One foot on the moon」(2005)、「These fallish things」(2008)など(以上、GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE、東京)。主なグループ展に「インターイメージとしての身体」(山口情報芸術センター、山口、2009)、「We dance」(横浜市開港記念会館、2010)、「気象と終身ー寝違えの設置、麻痺による交通」(橋本聡との共同企画、アサヒアートスクエア、東京、2010)など。

捩子ぴじん|振付家・ダンサー
00年〜04年まで舞踏カンパニー・大駱駝艦に所属し、麿赤児に師事。退団後にダンサー・振付家として活動を始め、体に対する微視的なアプローチをしたソロや、体を物質的に扱った振付作品を発表する。2006年にジョセフ・ナジ振付「遊*ASOBU」に出演、"TRAVERSES"にて作品を発表。横浜ダンスコレクションEX(エックス)2011審査員賞受賞。

大澤寅雄|文化生態観察
94年、慶応義塾大学(美学美術史専攻)卒業後に、公共ホール・劇場の管理運営計画に携わる。03年、文化庁新進芸術家海外留学制度により、米国・シアトル近郊で劇場運営の研修を行う。05年より(株)ニッセイ基礎研究所にて主に文化政策やアーツマネジメントの調査研究を行う。NPO法人アートNPOリンク事務局、玉川大学および跡見学園女子大学非常勤講師