捩子ぴじん振付「syzygy」公開リハーサル

「初冬のシャトー」期間中、
シャトー2Fにて公開リハーサルを行います!

公開リハーサル日程|
12月6日 14時-16時
12月9日、14日 14時-17時
12月15日 14時-16時
* 稽古はどなたでもご覧いただけます。



捩子ぴじん振付「syzygy」には2人のダンサー、1枚の板と4本の柱が登場します。立っている板や柱が床に倒れる、それと同じぐらいのそっけなさで、ダンサーも立ったり倒れたりします。人が物を使っているのか、物が人を使っているのか、物と人が混ざってどっちがどっちだかわからなくなったら面白い!舞台上で生まれる動きや役割を、物と人が交換する。その行ったり来たりの交換が「syzygy」のダンスです。

「syzygy」は2009年4月、アサヒアートスクエアが企画するgrow UP! Dance Projectの協力で製作されました。作品内で板を引きずったり、柱を倒したりするシーンがあるため、その後いくつかの場所で再演される機会がありましたが、そのたびに必ず床面の使用に関する問題がもちあがりました。初演のアサヒアートスクエアでは床面養生なしで、そのまま公演させていただきました。アサヒアートスクエアには、床を斜めに横切る板の跡が今でもくっきり残っているはずです。次に原宿VACANTでの上演も床面養生なしで。床がビニールだったため、重たい板を引きずるダンサーは大変でした。三度目は東京芸術劇場小ホール2。この時は床全面にコンパネを釘打ちして養生しました。

そして四度目がここ、小金井アートスポット シャトー2F。稽古も含め、ホント好き勝手にやらせていただきました。床面には今も板を引きずった摩擦で焼けたテープ痕が残っています。板が倒れるたびにコンクリートの床面が派手な音を立て、これまでにない迫力あるパフォーマンスになりました。

2011年2月、「syzygy」は横浜ダンスコレクションEXで五度目の上演をします。「syzygy」はダンス作品ですが、ダンス用のスタジオでは稽古が出来ません。それ以前に、ダンススタジオでリハーサルをしていたら絶対にできなかった作品です。恵まれた環境=稽古場とは何なのかを非常に考えさせられました。今回、小金井アートスポット シャトー2Fの協力でリハーサルを行わせていただけることになりました。シャトー2Fは僕にとって間違いなく恵まれた環境です。ありがとうございます。

リハーサルはつねに公開しています。
作品を見た方も、まだ見ていない方も気軽にお越しください。
もしよろしければ稽古を見た感想などを聞かせていただけたら幸いです。

捩子ぴじん



捩子ぴじん(ねじぴじん)

2004 年まで<大駱駝艦>に所属し、舞踏家・麿赤兒に師事。退団後に独自の活動をはじめ体に対する微視的なアプローチをしたソロや、体を物質的に扱った振付作品を発表する。近年は<実験ユニット>での活動や、イベント「空き地」の企画などがある。ダンスコミュニティフォーラム「We dance 2011」ディレクター。シャトー2Fでは2010年5月に「空き地 vol.1」参加、10月に「モチベーション代行」を上演。2010年12月に「空き地vol.2」を企画している。
http://www.geocities.jp/nejipijin/

(c) ujin matsuo